奥秩父・笛吹川東沢 乙女ノ沢(試登)

日 程 2025年02月23日(日)-2025年02月24日(月)
ルート 奥秩父・笛吹川東沢 乙女ノ沢
メンバー 親分、池
■形態:アイスクライミング
■行動記録
1日目 天候:晴れ
道の駅みとみ7:20–11:15山の神–11:30幕営地12:30–12:50乙女ノ沢F1–16:00幕営地
2日目 天候:晴れ時々曇り
幕営地8:20–10:50ホラ貝のゴルジュ–14:00道の駅みとみ
■山行報告
土曜夜行はできても、金曜夜行が苦手な池です。
週末フル山行のために、もう少しこのルーティーンに慣れていきたい。
東沢(釜ノ沢)は夏に蝸牛チーム講師陣による岳連沢登り教室の生徒として来たことがあるけれど、とにかく水に入らない歩き沢で閉口した記憶がある。
当時体力不足でガチ泣きしたこの沢に、蝸牛メンバーとして冬季に再訪できた。ちょっと感慨深い。
最強寒波でマイナス12度の、道の駅みとみを出発し鶏冠山方面に向かう河原でアイゼンをつける。

▲林道から見える滝が既に凍っている

▲武装適地の河原。幕営にも適地
アプローチが悪いとは聞いていた。なるほど、落ち葉は足首までふっかふか、その下は岩、または氷!という、全く気を抜けない両足幅のトラバース道をひたすら進む。

▲雪ならまだしも落ち葉だから逆にこわい
途中、目に入る支流は氷結が見事に進んでいて、氷の百貨店状態。

▲前週、乙女ノ沢を登っていた地元某クラブかも

▲清兵衛沢。上からいきなりトップロープを張れる
ホラ貝のゴルジュで休憩。
あれ、わたし意外と歩けているかも。夏に来た時はここで既にヘロヘロだったのに。
そんな小さな成長に、少しだけ気分良く歩き続ける。

▲よき場所に幕営し、日帰り装備で乙女ノ沢へ

▲東御築江沢は南面で氷結せず、夏同様に黒々としたまま
乙女ノ滝は完全結氷、登れるのか?と不安になるが、近寄ってみると意外と寝ている。

▲デカい!
支点を作り、親分リードの状況を整えるが、落氷をもろに受けるポイントだったらしく、早速指導あり。
ロープが足りなくなると嫌だなと思って滝に近寄ったのが、誤りだった。難しい。
仕方なく、落氷は下を向いてやり過ごす。
親分はアイスがかなり久しぶりとのことだったけど、いきなりリードでも全くブランクを感じさせない安定した登攀だった。さすがです。

▲スカイラインの向こうは傾斜が変わってまだ続く!
乙女ノ沢は北面で寒く、ガッチガチで硬い!
ほぼロープいっぱいだったことから、わたしはとにかく両足で立って速く登りきろうと思うものの、一度で刺さらないアックス、先行者ほぼなく階段少なく、スクリュー回収作業が入ると姿勢に無理が出てきて、ふくらはぎパンプ…。まだまだダメな登り方だ。
息を切らしながら立木のビレイ点へ。ビレイする親分越しに上部の巨大なナメが見えた。

▲明日はこれを登るのか…スーパー滑り台じゃん
日帰りと思われる1パーティが懸垂で降りてきた以外は、他パーティには出会わなかった。明日は貸切確定!
懸垂で降り、帰営し楽しく酒盛り。
親分の手料理のお裾分けと貴重な山話、会の話。
無風快晴、寒さも穏やかなゆったりテント生活は蝸牛入会後初めてのことかもしれない。

▲秘密の調味料でめちゃウマ
しかし翌朝、親分がふくらはぎ不調を訴える…。
この状態ではとても80m大滝を登れないので、心残りMAXだけれど下山しながら、アプローチで目をつけていた滝で練習することにして下山開始。
下りになると、悪い道がさらに牙を剥く。
上部の沢地形からの染み出しが踏み跡に達し、見事な氷瀑となった部分をトラバースしなくてはいけない場面や、河原で薄氷をみきわめながら歩く必要など、テン泊装備を背負ってトレーニングの道のりだった。

▲行きはよいよい、帰りはこわい
ホラ貝のゴルジュで休憩する頃には、目指していた帰り道支流での登攀練習には気力も時間も足りなくなっていた。

▲支流の試登!なんてね
氷の百貨店なのに、八ヶ岳に比べたら格段に静かであたたかな奥秩父東沢。
それでもこの沢は、最近のスマートなアイスクライマーは来ないだろうな。来るのは泥くさいアルパインクライマーぐらいかもしれない。そういう感じがまた、良いのだろうと思う。
親分、ご指導くださりありがとうございました。
またよろしくお願いします!