瑞牆山の洗礼は、トムソーヤの冒険で。

日 程 2025年07月20日(日)-2025年07月20日(日)
ルート 奥秩父・瑞牆山本峰南壁トムソーヤの冒険
メンバー ナベタケ、イケ

■形態:アルパインクライミング

■行動記録
天候:晴れ
7/20(日)5:00行動開始–8:30登攀開始–13:00瑞牆山山頂–16:00瑞牆山駐車場(下山)

■共同装備
ダブルロープ50m
アルパインヌンチャク10本
カム4番×1、3番×2、2番×2、1番×2

■山行記録
荷物は前日と同じなのに歩き出しから全身が重い。


▲富士見の名のとおり

アプローチがそこそこ骨のある瑞牆山(初)。

ハイカーに混ざって歩く途中、富士見平小屋からのトラバースで若いクライマー達に抜かれたけれど、取付にはわたし達の方が先に到着。ほどなく次着した彼らによると、取付ポイントがわからず登山道を駆け上がり大ヤスリの方に行ってしまったらしい。

そのスピード感を見て、思わず順番を譲った。

1P 出だし薄かぶりのフレーク状(ジメジメ)
池リード×→ナベタケリード
リードトライするも離陸できず戦意喪失。わたしは取付にザックを残置し、背後の木を使わないと登れなかった。
時折り届く、先行パーティの洞穴で苦しむ呻き声に慄く。

2P 洞穴 Ⅳ+
池リード×→ナベタケリード
前半のハイライト。バック&フットで登るんだよ、とのアドバイスでトライするも、撃沈。リード交代し、フォローで試すも再撃沈。結局、落ちて振られた勢いでハマり込んだチムニーを、ジリジリとずり上がってやっと抜けた。
もうやりたくない。


▲残置ザックにヘッデンも残置してきた大失態…

3P メタボチェッカー
池リード。洞穴に長く居たので、脱出した瞬間の外界の乾いた風と陽光が、めちゃくちゃ気持ちよかった。


▲こう見えて離陸が意外と難しい

4P フレーク状→草付
池リード×→ナベタケリード
トポの凹角ってこっちじゃね?とⅢ級の様相に誘われ行ってみたら岩間ルンゼみたいな所に出てしまい、ロープ流れが不自然極まりなく、違和感を感じ敗退クライムダウン。
リード交代、右側を巻くように登る。

5P 下部ダルマフェース クラック Ⅳ
ナベタケリード。本ルートの核心。でも瑞牆山の中では初級のクラックだそう…。わたしはフォローでやっと登れる体たらくでした。露出と角度と高度感はルート中で一番のハイライト。ピナクルでロープ畳んだり懸垂セットしたりと未経験事項盛りだくさんのピッチでした。


▲リードが本気で神にしか見えない


▲ハンドジャムが決まっている僅かな隙に

6P 歩きパートのちスラブ
ナベタケリード。ロープなしでも行けそうな見た目と違い、取り付いてみると所々細かく、期せずして良いスラブの練習に。


▲ガスが出てきたけれど…

トップアウトは山頂標の裏から、またもメタボチェッカーを経て終了。
ここは街中ですか?というレベルの賑わいでした。


▲トップアウトは晴れ!ヨカッター!

取付に残置したザックを回収し、予定より早く下山完了。
個人的には瑞牆山の洗礼を受けてボロボロだったのですが、このタイミングで行けてよかったです。

ありがとうございました!精進します。


▲山◯家もデビュー