日 程 | 2024年08月11日(日)-2024年08月14日(水) |
ルート | 源次郎尾根、チンネ中央チムニー |
メンバー | 福、ナベタケ、金、秋 |
剱岳合宿
8/11 (月) 扇沢(6:30)~黒部ダムの下(7:30)~ 内蔵助平(11:00)~ハシゴ谷乗越(13:00)~真砂沢ロッジ(15:00)
8/12 (火) 真砂沢ロッジ(4:00)~源次郎尾根取付(5:30)~源次郎尾根Ⅱ峰(10:50)~剱岳山頂(13:00)~二枚岩(17:20)
8/13 (水) 二枚岩(4:30)~三ノ窓(6:20)~チンネ中央チムニー取付き(8:00)〜チンネの頭(11:30)~二枚岩(13:30)~剱岳山頂(15:30)~剱沢(18:30)
8/14 (木) 剱沢~剱御前~室堂
8/11 (月) 扇沢(6:30)~黒部ダムの下(7:30)~ 内蔵助平(11:00)~ハシゴ谷乗越(13:00)~真砂沢ロッジ(15:00)
8/12 (火) 真砂沢ロッジ(4:00)~源次郎尾根取付(5:30)~源次郎尾根Ⅱ峰(10:50)~剱岳山頂(13:00)~二枚岩(17:20)
8/13 (水) 二枚岩(4:30)~三ノ窓(6:20)~チンネ中央チムニー取付き(8:00)〜チンネの頭(11:30)~二枚岩(13:30)~剱岳山頂(15:30)~剱沢(18:30)
8/14 (木) 剱沢~剱御前~室堂
8月11日の朝に扇沢から始発の電気バスに乗り黒部ダムへ、大勢の人々がダムに向かうがダムの下に向かうのは我々だけ、黒部ダム駅からダムの下に降りるのも30分程かかった。
▲ダムの下からスタート
日電歩道を内蔵助谷出合いまで辿り内蔵助平~ハシゴ谷乗越方面へ、晴天のなか灼熱地獄の歩きだったが休憩したいタイミングでだいたい沢と出合い水分補給ができる、 手ぬぐいをキンキンに冷えた沢の水で濡らし首元に巻くと生き返る、 ハシゴ谷乗越の 展望台からは内蔵助平と反対側に少し降ると剱岳の八ツ峰がよく見えた。
▲内蔵助平、秘境感がすごい
▲八ツ峰Ⅰ峰の支稜
やがて剱沢に出合い、出合ってからの真砂沢ロッジまでが妙に遠く感じたのは私だけ? 翌朝、まだ暗いうちに起きると空には満点の星空と天の川が劇場を作り出してくれて今日という1日を期待しないでは居られない。 テント装備全部担いで真砂沢ロッジを4:00に出発、辺りはまだ暗い、剱沢左岸の夏道を歩くが途中から雪渓歩きと夏道歩きを何度か繰り返して源次郎尾根に取付いた。
▲長次郎谷出合
踏み跡は明瞭で迷う事はないが荷物が重く岩登りは苦労した。 空にはこれでもかと言わんばかりのギラギラ太陽 と青空、前半は東京の山学会の3人PTと前後したが後半はあっさりとぶっち切られた…笑 Ⅰ峰までが延々と長がかった。
▲八ツ峰もよく見える
Ⅰ峰からの降りも踏み跡は明瞭、さすが人気のバリエーションルート 源次郎尾根の何が良いって剱岳の山頂にピョコッ!と出られるのが良い! Ⅱ峰の登りは這松と岩とのコンタクトラインを登ればすんなり登れる、 Ⅱ峰ピークからはハイライトの30m懸垂、50mロープを2本繋いで懸垂した。
▲Ⅱ峰から本峰
▲Ⅱ峰から懸垂
ここから剱岳の山頂までは高低差約250m程の岩登り、ビクトリーロードにしてはちょっと長いし、水まで担いでいるのでザックが重く途中で一本、 さてここからがビクトリーロードのはじまり、だんだんと頭上に続いていた岩がなくなり空が大きくそして近づいてくる、山頂に人が居るのが見え、こちらを見ていた。 初剱岳の金、秋、を先に行かせ、13:00無事に山頂! 富山県側には綺麗な雲海が広がっていて我々を祝福してくれた。
▲雲海がとても綺麗
ここからはビバーク地の目星を付けてある北方稜線の二枚岩に向かう 水の残りも心配していたが長次郎谷左俣上部に雪渓が残っており、あまり美味しくないけど『命の水』てことでいただく事に。 「大丈夫!俺、池(池塘)の水飲んだ事あるから!」なんの説得力もない言葉を吐きながら、プラティパスに雪を詰め込んで行く、この作業に1時間程要した。
▲水ゲット!(シュールすぎる…)
北方稜線もルーファイしっかりすれば問題なく通過できる、長次郎ノ頭はフィックス使って1段登り右から巻いた、モアイ岩を過ぎるとホテル二枚岩、今日はここでビヴァーーーク!
▲ガスを纏った八ツ峰と源次郎尾根
▲ホテル二枚岩
夕陽に照らされた雲海がとても綺麗だった。
▲二枚岩sea of clouds
▲二枚岩sunset
風もなくぐっすり眠れた、少し明るくなるのを待ってから幕営具はデポして4:30チンネに向けて出発。
▲池ノ谷の頭から八ツ峰とチンネ
池ノ谷の頭から池ノ谷乗越へは安全をとって懸垂した、池ノ谷ガリーの降りは1歩足を置くごとに崩れていき悪さ満点!
▲池ノ谷ガリー
三ノ窓にはテント無し、チンネ方面もクライマーの気配は無し、今日は貸切のチンネを楽しめそうだ。
▲三ノ窓からチンネ
三ノ窓雪渓がまだ残っておりアイゼン履いてジャンダルムを回り込むようにチンネ中央チムニーの取り付きを目指す。 取り付きまでも高度感と悪さを兼ね備えているのでロープを出すのもあり、 福、秋コンビとナベタケ、金コンビに分かれて中央チムニーの登攀開始、チムニーといってもチムニーの右壁をフェイスクライミングする感じ、時々左壁を使うと簡単に登れる、2ピッチこなして中央バンドへ。
▲中央チムニー1ピッチ目
中央バンドはコンテで右上しピナクルの間まで、真上にはgクラックが見えている、ビレイ点から5mほど上がり右上していくaバンドを20m程、難しくないが高度感は抜群だ! aバンドは行き止まって崖になっている、その手前にここを登れと言わんばかりにクラックが右上している、 bクラック発見!登り始めると「なるほど3級だ!」古いハーケンも所々にあって快適、2ピッチこなすとチンネの頭に飛び出して終了。
▲bクラック1ピッチ目
▲bクラック2ピッチ目
▲チンネから八ツ峰の頭
▲チンネの頭
池ノ谷ガリーまで懸垂を3回程、池ノ谷ガリーの登り返しは降りより神経使わずに池ノ谷乗越まで登れた、池ノ谷の頭まで一登りすれば、二枚岩は目の前 夕方からの雨と翌日の天候悪化に備え剱沢まで下山することに、 幕営具を回収して2日連続の剱岳山頂踏んで別山尾根を剱沢方面に、途中で雨も本降りに…なかなかに心が折れる 剱山荘に到着する頃には雨も上がってくれ剱沢で幕営した。
▲2日連続の本峰
翌日の朝一に晴れていたら本峰南壁でも登りに行くかと思っていたが朝一も生憎の雨、すぐに止んでくれたが少なくともクライミングする天気ではない事から下山を決めて室堂に向けて出発する、 剱御前から見えた剱、立山方面はどんより雲。
▲立山
それでも室堂周辺にはたくさんの観光客が居て完全にアウェー感満載! 途中で黒部ダム観光もして扇沢まで下山した。
濡れた衣服に汗臭い身体 …重たい足取り…疲れた表情 それでも瞳の奥は充足感につつまれていた、そんなメンバー達を誇らしく思え、長かった4日間の旅にお別れするのは寂しさも覚えた。 どうもありがとう また一緒にいきましょ〜!
濡れた衣服に汗臭い身体 …重たい足取り…疲れた表情 それでも瞳の奥は充足感につつまれていた、そんなメンバー達を誇らしく思え、長かった4日間の旅にお別れするのは寂しさも覚えた。 どうもありがとう また一緒にいきましょ〜!