前穂高岳北尾根

日 程 2024年09月21日(土)-2024年09月23日(月)
ルート 北アルプス・前穂高岳北尾根
メンバー 先生、なべたけ、金、池
■形態:アルパインクライミング
■行動記録
1日目:上高地→涸沢(雨、風)
2日目:涸沢に停滞(暴風雨)
3日目:4:30涸沢→06:30五・六のコル→三・四のコル09:30→13:00前穂高岳→16:00岳沢→17:50上高地 (下山)
「北尾根行ったことない?じゃあここの3人でさっさと行ってこいよ」
初参加例会にて先生からの指示で決まってしまい、驚きを隠せなかった新人の池です。アルパインを始めてまず目標にしたルートだったから。
当初、奥又白池からの予定でしたが天候思わしくなく直前で上記マイルドルートに変更。個人的にはホッ。

▲横尾といえば橋を生かしたポーズ!
1日目 涸沢
涸沢がゴールなのでお気楽に歩くも、やはり本谷橋からはダレ気味。雨足も強まり雨具が暑く汗をかき涸沢着。暴風雨の中テント設営後着替えをせず、生ビールとおでんをいただいたら震えが止まらなくなった。着替えの重要性を思い知る。

▲お客が少ないため生ビールはジョッキ提供。うまいのにさむい
2日目 停滞
暴風雨の涸沢、濡れたテントで引きこもり生活。
売店で買ったボトルワインを朝からちびちび飲み与太話で時間を潰す。
電波が入らず、最後に更新した天気予報を心の拠り所にしながら、雨の上がる時間が後ろ倒しになるにつれこのまま下山の可能性も浮上。山の神様は今回は登らせてくれないかと思ったが、16時頃に雨が止み、雲が取れ風も収まる。

▲なべたけさんが偵察に行ってきてくれた。テントの数にご注目
久しぶりに機嫌の良さそうな宵の穂高の空。明日は行ける。乾かなかったザックを外に出した。
3日目 北尾根
4:30出発。蝸牛基本の全背負い山行開始。
先行のヘッデンが遠くに動く。アプローチはガレ場を越えると登山道ができていた。さすが超人気ルート。

▲敢えて雪渓に挑む新人。写真のブレが未来を予言
五・六のコルに着くと奥又白池が見え、前週に登った北岳も見えた。前週の山頂はガスで何も見えなかったけど。

▲ほんらいは奥又白からだった…(遠い目)
五峰、四峰
登山靴でほいほい歩く。踏み跡間違わなければ良いんだ…というレベルで拍子抜け。

▲常念岳の方も見える

▲少しずつクライミング要素が出てくる

▲槍と北尾根と新人

▲ロープは要らないけど浮石多く気を遣う

▲四峰と先生

▲さぁ三峰!

▲いっぱい取り付いてます
三峰
三・四のコルで武装開始。先行パーティ多く大休憩時間となる。

▲順番待ちしてやっとスタート
2P目をリード、ルンゼが崩れたような岩の様相にビビって尻込みしていると、背後の先生からゲキが飛ぶ。
「お前先週バットレス登ったんだろ、大丈夫だから、やれ!」
やってみると確かに大丈夫でした、笑。
が、先行パーティにつられてピッチの切り方を失敗し、ロープむちゃくちゃ屈曲させて激重にしたのは反省点。
二峰懸垂前のヒョイ、と乗り移る所が切れ落ちていて恐ろしかった。

▲二峰ヒョイした後は懸垂。そしてあれが本峰、またガス!

▲懸垂後、先に行っててと言われ、振り返り二峰懸垂ショット
13時トップアウト。念願の北尾根から前穂高岳初登頂。
3年前、横尾から友人と畏敬の目で見上げたあのギザギザを登ったのだ、と思うとグッとくるものがあった。

▲結局山頂のガスは取れず。でも、よかった〜
下山は岳沢経由。初めての重太郎新道は激下りがエグすぎて大腿四頭筋が笑いそうに。
16時、デキる男が岳沢から電話で交渉しタクシー最終時間までに上高地に滑り込み、無事下山。
ありがとうございました!