日 程 | 2024年10月27日(日)-2024年10月27日(日) |
ルート | 一ノ倉沢出合(5:10)〜凹状岩壁取り付き(7:20)〜終了点(12:40)〜北稜下降〜一ノ倉沢出合(4:40) |
メンバー | 高、直 |
▲4ピッチ目の凹状岩壁
朝は雲一つない晴天で乾いたテールリッジのアプローチは快適そのもの、衝立岩が朝焼けして迎えてくれ、紅葉も素晴らしかった。 凹状岩壁のルートはピッチグレードこそ高くはないものの全体を通して岩はボロボロで一手一手を確認しながらの登攀で気を使う、さらにプロテクションもなかなか取れずランナウトする場面も多かった。
▲衝立モルゲン
▲振り向くと朝日と一ノ倉出合い
1ピッチ目 Ⅲ 35m
取り付きは中央カンテと同じ 右にバンドをトラバースしてから左に回り込みルンゼ状を左上、トラバース途中の凸部を超えるのが絶妙に怖い、ルンゼ状はあまりプロテクションが取れないが難しくない。
▲1ピッチ目出だしのトラバース
2ピッチ目 Ⅲ 35m
2〜3m左に移動しながら小さな凸状の岩を超えてからフェイスを直上、立派なハンガー2個でピッチをきったがこちらは中央カンテの終了点らしい、 オリジナルは更に右上15m程の所の終了点らしいが、ここでピッチ切る方がスマートな気がする。
▲2ピッチ目終了点、セカンドを迎える
3ピッチ目 Ⅲ+ 30m
トポだと15mだが2ピッチ目を手前できってしまったため30m程になった。 だんだんとボロくなる岩を慎重に処理しながらスラブを右上して凹状壁の入り口まで。
▲3ピッチ目
4ピッチ目 Ⅳ+ 35m
このルートの名前の由来にもなった凹状の岩壁を直上していく、 下から見ると寝ているが、上の方はほぼ垂直、技術的な難しさはないが、 岩は脆く浮石だらけ、右手で掴んだ岩は剥がれ…左手で掴んだ岩も剥がれる… まともなプロテクションも一つしか取れずランナウトの恐怖に耐えて根性試しのピッチとなった。
▲4ピッチ目上から
5ピッチ目 Ⅳ 35m
右上スカイラインのV字状に切れ込んだ個所を目指す。下部はあまりプロテクション取れず緊張する、 V字状の切れ込みは少しハングしているが残置もあった、ハングを乗っ越そうとデカい岩を掴んだら思いっきり動いてビビった…
▲5ピッチ目、右上のスカイラインのV字状の切れ込みを目指す
6ピッチ目 Ⅳ+ 40m
正面の崩壊した白い岩のすぐ右のリッジ上を登る、その右隣りの凹角を登っても良いかも、この辺りは岩も多少硬くなり(それまでがボロボロだったから錯覚かも)プロテクションも適度に取れた。
▲6ピッチ目
▲6ピッチ目、中央稜PTが撮影してくれてた。
7ピッチ目 Ⅲ 30m
6ピッチ目終了点のすぐ右の草付きのルンゼ状を登る、細枝でプロテクションも取れるが、指を土にブッ刺しての登り、ブッシュがうるさく「THEジャパニーズアルパイン」なピッチだった。
▲7ピッチ目の途中、振り向くと不気味な3スラ
8ピッチ目 Ⅳ+ 35m
正面のクラックを登るがフレーク状になっており、左壁も使えるのでクラックの技術は要らない、 正面のスリングの掛かった残置ハーケンを手で引っ張って衝撃テストしたら一瞬で根本から折れた…笑
▲8ピッチ目のクラック
▲8ピッチ目終了点から
終了点からはクライムダウンを交えて中央稜の終了点を通り過ぎて、衝立岩北稜を下降した。
▲北稜の懸垂
▲北稜の空中懸垂
▲お疲れ様!