【山域・山名等】 | 後立山連峰五龍岳・遠見尾根 | ||||||||
【日時】 | 2005年03月18日(金)夜行〜03月21日(日) | ||||||||
【メンバー】 | CL古関正雄・和田善次・太田 拓・橋本真和・金子恵一・津田 暢・岩橋 賦 | ||||||||
【ルート】 |
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【詳細】 | 03/18(金)晴れ | ||||||||
22:30 東白楽で橋本さんに車でピックアップしてもらう。既に和田さんも東神奈川で
合流済み。太田さんの家に23:00すぎに到着し車を交換し、荷物を載せかえる。23:30頃
金子さんを途中でピックアップ。古関さん、津田さんとの待ち合わせ場所である南町田に24:00頃到着。
16号から相模湖ICより中央道に乗る。03:00みどり湖PAで仮眠を取る。
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03/19(土)晴れ | |||||||||
5:00 起床しみどり湖を出発。少し寒い。豊科のすき屋で朝食を取り北上する。
青木湖手前で渋滞につかまるが橋本君がみつけた抜け道で五龍スキー場に10:00頃到着。
キャビンで頂上駅に向かい、11:00頃本日の幕営地である西遠見に向かう。天気は晴れだが
麓から見ると高度があがるにつれ雪塵が舞っており風が強そうである。雪質は安定しており
アイゼン、ワカンは装着せず。古関 金子 橋本 津田 岩橋 和田 太田 の順でスキー場を
遠慮がちに横切りつつ一つ目のピークである地蔵をリフト沿いに目指す。
地蔵の頭付近は強風で何度か耐風姿勢をしいられる。冬山経験の少ない私にとっては、
高度を稼いでいない地点でのいきなりの強風に冬山の厳しさに直面させられる。
なんとか強風地帯を抜け小遠見につく。強風はやんでしまった。
3連休ということもあり、入山者が多くトレースがばっちりついておりコースタイムよりやや早いペースで
小遠見 13:00 大遠見 14:00 西遠見麓に15:00頃到着する。途中、小遠見からの稜線上から
鹿島槍、五龍岳、爺ヶ岳が見えた。古関、太田、金子、橋本の4名と縦走組みの和田、津田、岩橋の3名に
分かれてテントを設営する。テントの整地、キジ場、耐風用の雪壁をテント周辺につくる。
和田さんからは八海山、津田さんから地元鹿児島の焼酎を貰い皆で飲みながら水を作る。
ごちそうさまでした。水を作った後、各自夕食を作り、20:00頃就寝する。
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03/20(日)晴れ | |||||||||
4:00 起床。雪を溶かしお茶を沸かした後朝食を取る。外にでると快晴である。目の前に五龍岳が赤くモルゲンロートに
染まっていて感激する。予定では、古関、太田、金子、橋本班は五龍岳 GU中央稜を登攀後、五龍岳山頂に、
和田、津田、岩橋班は縦走路で五龍岳山頂に向かうルートを取る。
経験が少ない岩橋、津田を含む縦走組みはGU組みよりもやや早い6:30頃幕営地を出発した。
本日も雪質は安定しており先行のトレースがついていることからワカンは装着せず出発前にアイゼンとハーネスを装着した。
津田、岩橋、和田の順で西遠見のピークを越え白岳に向かう。10名ほどのパーティーが既に先行しておりトレースがついて
比較的快調に登る。白岳にむかう途中で和田さんから雪山におけるアイゼンワークの基礎を教えていただく。
白岳への先行のルートは鞍部であったが直登した。右側にアワが出ており上部ではリッジ部を登って稜線に向かう。
また常に雪庇の状態を観察することが必要だと教わった。
ややきつい直登を終え白岳稜線へ出る。風が少し強いが耐風姿勢をとるほどでもない。白岳からすこし下った後
五龍小屋で一本休憩を取る。水分をテルモスで補給した後、津田、岩橋、和田さんの順でザイルを結び、コンテニュアスの
体勢をとる。五龍山荘から五龍岳の北面をトラバースして2箇所の雪混じりの岩稜を上った後、稜線に出る。
コンテニュアスの経験に無い私にとっては、五龍の危険な足元の状態よりも自分の未熟なザイルワーク技術に気を取られた。
そのため、アイゼンワーク、ピッケルの持ち方に集中できなくなっていたように感じる。
途中、私のハーネスのつけ方がおかしくずれてきたので付け直し、五龍山頂直下の難所である30mほどの急斜面にさしかかる。
これを登れば、いよいよ五龍山頂だ。我々は出発が遅かったため、ちょうど先行したパーティの下山と重なりしばらく停滞。
和田さんから先行パーティの下山技術をよく観察するように指示が出る。先行パーティが下り終えたのを確認し、
津田から登攀を開始する。トレースがついており、雪質も安定していたので何事もなく10時40分登頂。
頂上は風が少しあったが快晴で剣岳、鹿島槍が目の前に見え、遠くには、槍ヶ岳が見えた。
記念撮影をした後、10時50分頃下山を開始した。
ザイルを下り用の長さに調整し各自のハーネスに着けかえた。
頂上直下の急斜面は和田さんが岩にシュリンゲで支点を確保して慎重に下山。
その後、稜線から岩稜帯を通りぬけるところでも、2度ほど和田さんが支点を確保してこちらも慎重に下る。
五龍岳GO下部のトラバースがようやく終わるところで、上から「よかったー」の声。
見上げると、G0に古関さん、太田さん、金子さん、橋本さんの姿が見えた。
バリエーション組みも無事登攀は終了したようで自分のことはさておきなんだかほっとした瞬間だった。
五龍小屋に12時40分ごろ到着し、水分、行動食を取りザイルをしまう。白岳頂上を登り返し西遠見へ下り
幕営地に14:00頃到着した。水を作りつつ津田さん自慢の焼酎と和田さんの鮭ハラスをバーナーで焙り軽く祝杯をあげる。
2時間後の16:00頃にバリエーション班が幕営地に着き、みんなでお互いの安全な山行を讃えあった。充実した瞬間でした。
そのころから雪が降り始め、今日登った五龍岳が白くかすみがかっていた。
食事を取り20:00頃就寝。0:00頃、和田さんの指示でテントが雪で埋まってしまい酸欠にならないように周辺の雪かきを行う。
夜から風が強くなった。
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03/21(月)晴れ | |||||||||
4:00頃起床。晴れているが風が強い。この天候なので本日はそのまま下山することになった。朝食をとった後、荷物を整理し
外に出る。昨晩の雪で40cmの新雪。風が非常に強かったので飛ばされないように注意しながらテントをしまう。
7:30頃、ワカンを装着して幕営地を出発した。大遠見では風が非常に強くなんどか耐風姿勢をとる。メガネの横から
風と雪が入り込みツララができてしまったほど。風が弱まるころあいを見て少しずつ進み、中遠見につくころには
さきほどまでの強風が信じられないくらい穏やかな天気になった。小遠見から幕営地をみると雪煙が真横になびいており
風は弱まっていない様子。山の局所的な風の流れに驚く。鹿島槍、五龍岳をバックに記念撮影を行った後下山。気温が
上昇してきて雪がしまってきたのでワカンを脱ぐ。地蔵頭にコースタイム通り到着し、テレキャビン駅に11:00頃着いた。
3連休のため渋滞が予想されるのでさっさと荷物を整理し12:00頃駐車場を出発。豊科ICのすき家で昼食をとった後14:00頃出発。
太田さんの家に19:00、東神奈川に19:30頃到着した。
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総 括 | |||||||||
局所的に強風が吹いていたが3日間とも安定した穏やかな天気に恵まれ後立山の山行が堪能できた。
入会してまもない私と津田が無事五龍岳に登頂できたのも後ろから和田さんがサポートして頂いた
おかげであり感謝致します。ご指導して頂いて点をしっかりと身につけ次の山行に役立てていきたいと思います。
(記録:岩橋)
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