【山域・山名等】 | 谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁 凹状岩壁 | ||||
【日時】 | 2003年06月21日(土)夜行〜06月22日(日) | ||||
【メンバー】 | CL山下眞一・長田義和(記録) | ||||
【ルート】 |
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【詳細】 | 06/21(土) | ||||
4ケ月ぶりの本チャンであった。やっと山に入れるという喜びよりも、登れるかなあ という不安の方が大きかった。当初は、衝立岩中央稜の予定であったと思うが(インター ネットにはそう書いてあった。)「凹状か中央カンテに行く」と言われて、びっくりした。 (どういうわけか・・・?) | |||||
06/22(日) | |||||
3:30起床で4:30出発の予定であったが、思ったより早く出ることができた。
天気は快晴。自分たちが、一番早く駐車場を出発したようだったが、雪渓の途中で有持氏の
パーティに追い越される。(衝立岩の岳人ルートに登ったようでした。)満足にトレーニ
ングもしていなかったので、雪渓を歩きながら、一の倉の岩壁を仰ぎ見るたび、ビビッテ
ました。 取り付きには中央カンテにいくパーティがいたので、我々は凹状に行く事に決まった。 1ピッチ目は、クラックのようなラインを直登するが、左からバンドを回り込んだほうが登りやす い。バンドを右端で回り込むときのトラパースは、ちょっと緊張する。2ピッチ目を登りつめた ところから、左側のカンテを登っているパーティがいたので、正面の顛著な凹角がルート だと分かった。4ピッチ目は、凹角の垂直なフェースで、リードするとちょっと緊張する。 さらに5ピッチ目は、ハングに向かって右上する。ハングを乗り越える際、トポでは、ハ ングを右へと書かれているが、左側からトラパース気味にいったほうが楽なことが、先生 のルート工作でわかった。6ピッチ目からは、膨らんだカンテを登るとトポには書かれて あるが、落石を落としてしまったこと以外、あまり記憶に残っていない。8ピッチ目では、 少し、かぶり気味のクラックでこまめにプロテクションをとる。AOを使ったかどうか覚 えていないが、強引にぬけた。終了点に着いた時には、蛇に出くわして驚いた。 凹状は、全体的に登り応えのあるルートだった。核心の凹状壁(4ピッチ目)より、ピリ ピリさせられる壁が随所にあった。もっとも、4ピッチ目のフェースもぐらぐらの腐れハ ーケンがいくつかあって、支点選びにも神経をつかった。とにかく、天気がよ く気持ちのいい登攀が出来た!なにより、残業などせず、明るいうちにぬける事が出来た ことに、満足だった。 北稜下降は、思いの外トポ通りの分かりやすいルートだった。しかし、今回は略奪点付近 は雪渓歩きで、衝立前沢も水量が少なかった事から下降しやすかったが、もしこれが秋頃な ら雪渓が無くなり本谷へ出るところがどの様になるのかいまだ未解決のままである。 | |||||
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