【山域・山名等】 |
北アルプス 明神岳・東稜 前穂高岳・北尾根 |
【日時】 |
2003年04月27日(土)夜行〜29日(月)
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【メンバー】 |
CL谷口(記)・山下・鈴木・鎌田・他1
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【ルート】 | 3日(土) | 沢渡〜上高地〜明神〜ひょうたん池〜バットレス基部〜明神岳山頂〜頂上直下 |
4日(日) | 明神岳頂上直下〜前穂高岳山頂〜吊り尾根最低鞍部〜北尾根3・4のコル〜前穂高岳山頂〜岳沢 | |
5日(月) | 岳沢〜上高地〜沢渡〜新百合ヶ丘駅 |
【詳細】 | 05/03(土) |
朝、沢渡駐車場で鎌田・鈴木が合流。昨夜の出発が遅れて、みどり湖P.A.で仮眠をとったとか。
沢渡は桜が盛りであった。タクシーに5人満載で上高地へ、釜トンネルが新しくなっていた。
6:15上高地。河童橋で写真を撮り明神へ向かう。相変わらずこのあたりは観光客が多い。
帰りのタクシーも行列なのだろうか?明神から梓川を渡り右手に進み養魚場跡の先の小沢を渡り、
下宮川谷に沿って石コロの所を登って行く。暑い。右手の支沢、「登山全集」の記録によるとレリーフがあるらしいが、
に入って登る。
途中1本目の休息をしていると、5人パーティーが追い抜いて行った。
あとでバットレス基部に張ってある彼らのテントを見たら「横浜アルパインクラブ」と書いてあった。
休息の後、ガレ場を少し登ると宮川のコルに出た。ここからは残雪の世界である。
前のパーティーの踏み跡を通り上宮川谷をトラバースする。
ひょうたん池の手前で左手の五峰の方から雪崩が起きた。
雪の塊がゴロゴロと谷を転がって行く。
最後尾の山下さんもすでにそこは通過していたので大事には至らなかった。 ひょうたん池に池はなかったが、ハーネスとアイゼンを付け東稜の登りにかかる。 雪は時々あるだけで、踏み跡をたどって斜面を登って行くと言う感じだ。 ラクダのコブの先のコルで休息後にロープを付けて登りにかかる。 最初は山下さん、井上さんのパーティーで、後から鎌田さん、鈴木さん、谷口のパーティーであった。 基部の岩場は左を巻き、一段登る。 その先は左手の凹角を登る。 上から古そうなフィックスロープがかかっている。 そのフィックスの助けを借り、アイゼンの爪を岩の隙間に引っかけ、A0も使い、10mばかりの岩場を抜けた。 次のピッチは鎌田さんトップで右上し、その先は谷口が40mぐらい雪の斜面を登り、そこから右手に回り込んだ(正式なルートは左上)のだが、これがジャンキィーなルートで浮き石が多かった。 18:10頂上。 夕焼けが美しい。前穂や吊尾根がくっきりと見える。 そこから少し下ったところに絶好のテントサイトがあった。 だいぶ先に着いた山下さん達が石をきれいに整地してくれたのだ。 感謝。 近くの雪渓から雪を取り、酒飲みテントとお茶テントに分かれて、後は水を作り、飲み、カレーパーティーで就寝。
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05/04(日) | |
天気は晴れ。
5:50に出発し、稜線通しに前穂の山頂を目指す。
左手下の奥明神沢を登ってくる団体がよく見える。
頂上で休息後、吊尾根最低鞍部へ。
そこから懸垂で涸沢の雪渓に降り、雪渓を下った。
カッと照り返しが暑く、汗がどっと出る。
ザクザクの雪を後ろ向きになったり前向きになったりして登り返しの所まで下る。
そこから3・4のコル目指して登り返した。
休息の後、12:00より3峰へと取り付く。
先におじさん、おばさんのパーティー、後には4峰を越えてきたパーティーがいた。
山下さん達が行った後に鎌田さんトップで下部岩壁を登る。
登りはじめの岩が崩れて落ちてしまったようで、山下さんも「アレ?」と言うような声を漏らしていた。
ひざを使って登り、左へと岩を抱きながら巻き込み、上へと登る。
次のピッチは自分がトップでチムニー状の所を抜ける。
手、足ともいいホールド、スタンスがあって気持ちいい。
そこから右、右と巻き気味に登り3峰を越えた。
2峰の途中まではロープを付けたが、その先はロープをしまい、本峰まで行き、15:35本日2度目の前穂山頂へと立った。 ここから奥明神沢を下り、18:00岳沢へ。岳沢ではゴールデンウィークの山という感じで歓声が響いていた。 前穂の頂を2度踏んだビールを飲み、ご満悦の夜は更けて行く。
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05/05(月) | |
今日も快晴。
一気に上高地まで下り、沢渡へ。茅野近くの温泉に9時に入り、10時に昼食。
中央高速では渋滞17kmであった。
運転ありがとうございました。
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