【山域・山名等】 |
後立山連峰 布引岳 鎌尾根 鹿島槍ヶ岳 ダイレクト尾根 |
【日時】 |
2002年04月27日(土)夜行〜29日(月)
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【メンバー】 |
CL古関正雄 長田義和(記)
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【ルート】 | 28日(日) | 大谷原〜西俣出合〜北俣本谷〜布引沢〜鎌尾根〜布引沢〜西俣出合 |
29日(月) | 西俣出合〜北俣本谷〜ダイレクト尾根〜鹿島槍ヶ岳〜布引岳〜赤岩尾根〜西俣出合〜大谷原〜横浜 |
【詳細】 | 04/28(日) |
その日は、天気もよく絶好の登山日和であったが、登山者は数える程度だった。西俣出合でテントを設営し、
軽量化して6時50分頃出発する。30分くらい広い雪渓を登ると、おびただしいデブリが姿を表す。
デブリが雪崩の堆積物だと知った時は、唖然としてしまった。ダイレクト尾根に行く沢と布引沢を隔てる丘を登ったところで、
私長田が靴ズレに悩まされる。途中休憩の際に、テーピングしなおす。布引沢もかなりのデブリが出来ており、
歩きづらく感じた。右側には、すでに鎌尾根の末端があり、尾根の左側から取り付く。緩やかな雪稜を登り、
途中段差のある雪壁を登ったりする。2000m地点を登ったところで、カモシカが自分たちを出迎えてくれた。
青空の下での、途中休憩がとても気持ちがいい。 目の前のブッシュを左から巻き、さらに急斜面を登る。 最後の雪壁は、トレースがついていたので、歩きやすかった。さて、もう布引岳に出る稜線は、目に見えるところまできたが、 タイムオーバーと体力を明日に備えるということで、布引沢をそのまま下りることにする。急な下りであったが、 ジグザグに歩くことで無事に西俣のテントまでたどり着く。布引沢上部は、落石や雪崩の心配もあったが、 雪がしまっていたので、問題なく下れた(到着時刻16:50前後)。
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04/29(月) | |
この日は、昨日以上に天気がよく、朝方はとても気持ちが良かった。予定出発時刻から大幅に遅れ4時50分頃出発。
朝方は、雪もしまっていたが、日がさし始めたところで、所々落石などが目立つ。北俣本谷のD尾根方面は急登で、
さらにデブリも生じた積雪状態ゆえ、緊張感があった。古関さんからストップの指示を受け、間隔をあけて登るような箇所もあった。
途中、私の靴ヅレが心配だったのだが、脚に衝撃を起こさないように、ゆっくり脚を運ぶ事で、なんとか持ちこたえた。
正面のブッシュ交じりの岩壁を右から巻く。そこからは、ひたすら雪壁をダガーポジションで登る。
途中稜線の丘のようなところで、休憩する。爺ヶ岳がとても美しい。雪渓の下が空洞になっており、危険な箇所もあった。
さらに、雪壁を登り、ブッシュに突き当たる。枝が邪魔して登りづらく、やむなくロープを出す事になった。そこは、
1ピッチですみ、再び雪壁を登る。ぐしゃぐしゃな雪質状態ゆえ、滑落に十分注意して登る。山頂までのラストスパートは、
紺碧の青空の下登る。山頂には、11時30分に到着し、古関さんとガッチリ握手!山頂付近には、雷鳥親子もいた。
下山ルートは、鎌尾根から下りることも考えたが、かなり大きな雪庇によってルートが落ち込んでいたので、
念のため赤岩尾根から下る事に。爺ヶ岳との分岐から先の尾根は、雪崩があったという看板が親切にも立てられていた。
高千穂平までは行かずに、冷尾根を右に見た西沢はアイゼンなしで下れた。テン場(西俣)には15:00頃(だったかな)到着した。
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今回の山行で感じたことは、スタンディングアックスビレーなどの技術をないがしろにしていた自分に気がついた事である。
鎌尾根を下ろうとする際に、古関さんから「SABできるか?」ときかれた時に、すっかり忘れてしまっている事に気付く。
SABは普段あまり使わないから、ないがしろにされやすいが、いざと言う時に使えないと意味がないので、ちゃんと把握
して身につけておく必要があると思った。また、靴ヅレに今だ悩まされている状態なので、来シーズンまでには解決してお
きたいと思う。 それに加え、準備が遅いという問題は、山にいくたびにつきまとっている。今後、効率的に準備をし、速やかに出発できる ようにしたい。 帰りは、古関さんの快適な運転で、無事に横浜までたどり着く。中央道が思った以上渋滞していたので、勝沼インターで下り、 20号から行くことに。(追伸:途中、寝てしまってすいませんでした。)
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