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山屋に人気の無線機「YAESU VX-5」はそこそこの送信パワーを持ち、AMラジオも聴けてしまうと言うまさに1台2役の優れ者です。
でも、稜線でFMラジオは快適に聞けるのに谷底でAMラジオが良く入らないと言った経験がありませんか? 家で試した時は良く入った
のに、山で天気図を取ろうとしてもうまく入らない。「肝心なときに使えネー」とがっかりしたことがありませんか? そんなあなたを
満足させるにはこれです。VX-5を持っている人は是非試してみて下さい。
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これが付属のラジオ用のアンテナを付けた状態です。AM波は波長が長いのでアンテナも長い方が受信状態が
良くなります。長くて太いアンテナの内部はコードが螺旋状になっていて長さを稼いでいます。
それでもこのアンテナはFMラジオ用で、AMラジオは内蔵の小さなバーアンテナで受信しています。
街中の電波が強いところならチャチなバーアンテナでもそこそこ受信できますが、山の中ではちょっとツライ様です。
それならば、AMラジオ用の外部アンテナを付けてあげれば良いのです。
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ラジオ用アンテナ先端を取り外し、ある程度の長さの細いコードを接続して反対側をボディーにアースするだけで格段に感度が上がります。 (右写真参照)
これは無線屋の間では良く知られた事です。付けるコードの長さは捕らえる電波の波長と同じ長さがベストなのですが、周波数693KHzの
NHK第2放送で約433mになってしまいます。まあ、現実的には1/16λで考えて27m位か、その半分の13m位がいい所かなと思います。
それをテントの中に張ってやれば良いわけです。
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でも、単にコードを引っかけるようにくっつけてやるだけだとすぐに外れたりしてうまく行きません。ここはもうちょっと使いやすくしたいところです。
無線屋さんに行くとアンテナ用のコネクター(左写真参照)だけを売っています。VX-5のコネクターは小さくて今までの物と違いますから気を付けて下さい。
これに必要な長さのコードを半田付けすれば出来上がりです。
わたしは絶縁のために半田付けの上からホットボンドで固めています。
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コードはなるべく細い物の方が携帯に便利です。しかし、細くて長いとこんがらかってしまいテントの中でくしゃくしゃになってしまいます。
そこでコードの半分の所にベルクロを付けておきテントの天井付近に張っている物掛けに付けやすくしています。
収納時にはベルクロにコードを巻き付けておけば携帯に便利ですし、次に拡げるときにもつれません。
現在考えている発展型
雪崩れビーコンは457KHzのAM波を利用しているが、その周辺の周波数でかなりの電波が漏れている。試しにビーコンの近くでAMラジオを
付けると「ぴー、ぴー」と発信音が聞ける。ラジオのバーアンテナが長ければビーコンと同じように発信しているビーコンを探し当てることが出来る。
VX-5はバーアンテナが小さいのでビーコンを探すのは難しいが、ループアンテナなど指向性の強いアンテナを取り付ければ結構使えるのではないかと思われる。
携帯性が良くて性能の良いループアンテナを現在考案中。
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