前穂高岳北尾根の石綿・高橋は下山しました。 昨日は前穂の3-4のコルまで。 今日はトップアウトしてから明神主稜の予定でしたが、ルート状況、天気等鑑みてタイムアウトになりそうだったので、 奥明神沢から下山しました。 バスターミナルについたらちょうど小雨が降り出しました。 以下詳細です。 ************************ ◇ 土曜日は5:20ころ歩き出し、涸沢到着が11:00過ぎ。横尾から先の雪が歩きにくくて時間がかかってしまいました。 13:45、5-6のコル。いろいろあって4峰は弱点を突かず、 難しそうなところにトライしたら楽しかったのですがそれなりに時間がかかり、3-4のコルに18:00。 そこでビバークとなりました。 ◇ 日曜日、5:00取り付き、8:00山頂。10:00岳沢小屋で装備解除し、11:40上高地となりました。 ルート上は雪があったりなかったりですが、しっかりしている部分とグサグサな部分が断続的に続いて油断できませんでした。 V峰2ピッチ目は雪に隠れたホールドを探しながらの冬壁っぽいクライミングでした。 この雪の下はガバガバなんだろうなーと思いながらバランシーに登りました。 またプロテクションも取れずかなりランナウトする場面も。 そのほかは大体岩壁をアイゼン・アックスで登る状態でした。 U峰は正面の弱点ではなく、正面左のかぶり気味のクラックから登りました。 ジムで登るような大きなムーブを出す箇所もあり、小川山レイバックをもう少し広げて角度を寝かせたようなクラック (雪あり)もありで、楽しかったのです。 ただ、雪解けの影響か、去年の地震の影響か、岩が剥がれ落ちたような跡があったり、 やたらと浮石が多くて丁寧なクライミングを強いられました。 僕は車のバッテリーサイズの岩を一つ涸沢側に落としてしまいました。幸い誰にも当たりませんでしたが。 明神は見た感じ山頂から南西尾根末端までほぼ雪がなく、雪解け直後のめんどくさそうな状況が想定され、 時間的な観点で回避となりました。 今回先行はなく、今日は後続にソロが1人ともう1パーティ入っていましたが、静かなものでした。 岳沢小屋は、27日から営業らしいですが、ほぼ準備できたので、素泊まりと売店だけ先に開けました、 とのことで、せっかくだからビールを一本ずつ頂いて参りました。 年末にやり残した前穂だったので、とりあえずそれだけでもできてよかったです。 雪の状態も、年末よりは確実に登りやすいと思いますが、アイゼンバイルで登れて良かったです。 でもやっぱり年末の前穂の大きな核心は[峰までのラッセルだなぁと思いました。 いつも運転なんでちゃちゃっと済ませる報告ですが、バスでヒマなので(?)長めに書いてみました。 石綿さんはだいぶお疲れで、横で健やかに眠っております。 【高橋】 |