北鎌尾根の福田は無事に下山しました。 ●30日の朝、葛温泉へ、七倉で警備隊の方に『1人かい?中で暖まっていきな〜!』と、 計画書提出すると『蝸牛さんか〜、知ってるよ!』との事。 また積雪は多く、28日から入山者が居ない事を聞かされる… ゼリーとアミノバイタルを5個くらい頂き、『無理しないようにね!』と優しく送り出してくれた。 高瀬ダムの先のトンネルを過ぎると脛ぐらいの積雪、名無避難小屋あたりで膝ぐらい、 湯俣手前で時々腰まで埋まる… やってられねーーー! と思いながら歩いてると燕岳西尾根の末端付近からズゴゴゴーと轟音が登山道には達して無いと思うが雪煙が見えた。 おいおい雪崩かよ!と思い、警備隊に朝、『29日の夜半から降った雪は湿雪だから弱層になるよ。』と、 言われた事を思い出す。 湯俣まであと800メートルくらいだったが、水俣川に入ってからの方が両岸が急峻で雪崩くらったら ホントにダムに沈んじゃう!! て事で悔しいけど積雪も多いし戻る事にした。 せめて少しは渡渉したかった。夜は名無避難小屋で一泊。 ●31日は下山。前日よりも更に雪多く中々進まない… 葛温泉ゲートまで到着すると、ちょうど高瀬館から車が一台出てきて、 私に気づきゲート前までバックしてきてくれた。 年配のおっちゃんが、『乗って行くかい?』と、信濃大町駅まで送ってくれた。 温泉に入りに来た地元の方でした。 悔しさもあり、自分の弱さを知る事もでき、また人々の優しさを知る事ができた山旅でした。 【福田】 |