12/28 06:38 北鎌隊、入山します! 雪は少ない! 【鈴木】 12/28 13:45 横尾尾根先発隊より事故発生の連絡有り。横尾の歯付近で1名が雪庇を踏み抜き200m滑落。 救援メンバーが現地へ向かう。横尾尾根後発隊は合宿を中止し待機。 【井上】 12/28 16:31 16時頃に岐阜県警のヘリにてピックアップ。高山の病院へ搬送。命には別状無し。残る1名は下山中。 【井上】 12/28 23:05 救援メンバーが現地に向かい下山してきた1名を回収。 【井上】 12/30 17:23 本日抜ける予定で頑張りましたがラッセルが厳しく時間切れとなり独標手前でテント張りました。 明日の嵐はここでやり過ごします。 本日、天気予報が受信できたので明後日以降の行動は思案中です。 【鈴木】 12/30 22:04 時間はありますからじっくり粘って下さい。 ガンバ! 【山下】 1/2 17:03 本日肩の小屋まで進みました。明日下山予定です。新穂高お昼頃です。 山下さん、お迎えお願いしてもよろしいですかね…m(_ _)m 【鈴木】 1/3 13:28 北鎌隊は無事、新穂高温泉に下山して山下先生と合流しました。 詳細は後ほど増子さんから流れると思います。 津田さん、お大事にしてください。命助かって本当に良かったです。 【鈴木】 1/4 01:51 北鎌山行の詳細です。 少し長くなりますが、ご容赦ください。 ■個人感想 成功の大きな要因としては、渡渉が非常にスムーズだった事と、天候を読んでしっかりと停滞に耐えられた事かなと思います。 先人の知恵と鈴木さんに感謝です。 ルート自体はラッセルを自分達でした部分が多かったからかも知れませんが、硫黄尾根より難しく感じました。 何はともあれ、ルートの完登と、硫黄尾根の時に果たせなかった槍ヶ岳登頂を達成できて良かったです。 ■12/28 6:30葛温泉〜12:00湯俣〜16:30千天出合〜18:30最終渡渉後のテンバ泊 ・先行はソロPTと、3人PT、男女2人PT。 後続は確認できた限り、3人PTが3組。北鎌、硫黄、あと1PTは晴嵐荘泊と、大賑わいでした。 ・核心の渡渉は、登山靴+厚手ビニール補強+ビニールカッパ+アイゼン+ダブルストックで対策。 装着してから着脱することなくテンバまで行けたので、時間ロスがなく、冷たくもなくで完璧。 先人の知恵に感謝。 ・とはいえ、行動中にビニールが破けて鈴木さん浸水しました。しっとりしてしまった程度で済みました。 ・渡渉回数は8回くらい。最も深いところで膝上くらいでした。 ・千天出合で行動終了も考えましたが、渡渉は終わらせておきたい、ということで最後まで行くことに。 ・1日で渡渉を終えてるパーティーは何かしらの渡渉対策をしていた。 ストックなし、ネオプレンソックスだけのPTはだいぶ苦労していました。 ■12/29 6:50出発〜P2〜14:30P4〜19:00北鎌のコル ・とりあえず1番に出発したが、他PTとラッセル交代しつつすすむ。 ・P2の肩に上がるところで、念のためロープを出す。 ・P4到着時点で北鎌のコルまで辿りつけるか微妙な時間だったが、 3日間で抜けない限り悪天停滞は免れないので「行動できるうちはしよう」ということで、行動することに。 (ここで頑張ったのが大きかった) ・ここから先はソロと蝸牛隊のみ。 ・ヘッデン行動で方向見失いつつもなんとか北鎌のコルに到着。 ■12/30 6:00出発〜12:30独標トラバース開始〜16:00戻って幕営 ・今日中に抜けるために早めに出発。 ・独標到着までにラッセルが多く、抜けるには厳しい時間になったが、 行動を続けることとし、ルート情報に従いトラバースを試みる。 ・鈴木さんが先行する途中、足元から10cm 2-3m程度の表層雪崩が発生して慌ててロープを出す。 ・その後、増子がトラバースしようとしたところ、バイルを打った途端に今度は40cm 20mほどの表層雪崩が発生。 トラバースを断念して独標下で幕営することにした。 (天候も悪化していたし、翌日の停滞を考えて、なるべく良い場所で幕営したかったため。) ■12/31 悪天停滞 ・ここから電波がつながり、天気情報が取得可能になる。 ・明日も午後から荒れるとのことで、翌日も停滞することに決定。 ・敗退案も出たが、戻るにも数日を要して大変なので、ギリギリまで粘ろうとの結論。 ■1/1 悪天停滞 ・朝方は天候が良かったこともあり、ソロPTは行動開始。 ・増子は初日の出撮影にいそしむ。 ■1/2 6:00出発〜9:00独標ピーク〜P15〜槍ヶ岳山頂〜16:30肩の小屋 ・風は強いが、雪はちらつく程度まで止んだので、予定通り行動開始。 ・独標を直登。1P増子、雪の詰まったルンゼを登り。2P鈴木、岩稜トラバース。 3PP増子雪面伸ばして適当なところでロープをしまう。 ・独標頂上に到着。槍ヶ岳が見えてテンションが上がる。 ・P15までは登ったりトラバースしたりの繰り返し。 途中、間違えて無駄に登ろうとしたり巻きすぎたりしそうになるが、槍ヶ岳が見えているので適時修正。 展望が良いのはありがたい。 ・P15から懸垂して北鎌平に向かう。テンバ跡を発見。 かなりの穴を掘ってあって、ここで泊まるのはなかなかに厳しそう。 ・槍ヶ岳へは鈴木さんがルーファイしつつ、ノーロープで登る。 ・最後の登頂は意図せず?譲ってもらい、てっぺんに抜ける。 ・風は強いが晴れ間も見えていて展望良く、写真撮影。 ・肩の小屋到着して、今日の行動は終了。 (中崎尾根に降りるほどの時間は無かった) ・この天気のためか、小屋は貸し切りで快適に就寝。 ■1/3 6:30出発〜10:00槍平〜13:30新穂高温泉 ・夜明けを待って出発。 ・予想以上に天候が悪く、強風でホワイトアウトの中、GPSで位置を確認しつつ進む。 ・深雪ラッセルのため、思うように進まず、稜線沿いから外れ飛騨沢に降りて進むことに。 ・宝の木から降りたあたりでようやく登ってきた他のPTのトレースに合流し、快適に進む。 ・正月あとで悪天もあり、閑散とした槍平を抜けて、ヘロヘロになりつつ新穂高まで歩く。 ・山下さんが迎えに来ていて下さり、まさに神さまでしたm(_ _)m 【増子】 |