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11月7ヤ〜9日
後立山・明星山P5東稜墓石稜




 明星山のP5東稜墓石稜に入っていた山下・津田・鈴木は無事下山しています。
 昨日は、チロリアンを渡って東壁ルンゼ入口に到着したのが7時。 やっぱり予想通り悪い東壁ルンゼを登り、大棚巻道のバンドよりブッシュに入り、ガレルンゼ渡り右稜取り付きへ。 アプローチはほとんど踏まれていなくて、年に1〜2パーティー入っているかどうかと言った感じです。 右稜は残置支点もほとんど無く、岩もボロボロで悪かったです。 左稜の方が登られているのか?
 左稜と合流したとこから岩も固くなり、そこからの5ピッチは快適でした。
 問題は下山ルートです。P5南稜からP5バットレス下部をトラバースして東壁ルンゼに戻るのですが、上から見る分には「ありえない!」といった状態です。 墓石稜から東稜に出たのが2時。日本登山大系では南山稜を登ると明星山頂まで3時間との事なので、安全優先で山頂経由としました。
 P5まではほとんど踏まれていない感じでしたが、P5を過ぎ南山稜に入ると尾根も広くなり何となく踏み跡みたいになります。 ブッシュはうるさいですが、はるかに見えるピークをP1と信じて歩きます。(実はP2)
 P4とP3の間のギャップを越え、それまで見えていた高みのP2を登る頃には5時過ぎでヘッドランプとなりました。 どうせヘッ電なのだからとP2で1本取り、気合いを入れてP1を目指したら、いきなり登山道並みに道が良くなり、呆気なく山頂に着きました。
 P1(山頂)⇔P2はP2の方が展望が効くため、明星山登山者によって結構歩かれているようです。 山頂着は5時45分。そこから登山道を降りてヒスイ峡まで2時間半。 何とか9時前には展望台駐車場に戻る事ができましたが、久々の15時間行動となりました。 山頂経由は疲れましたが、充実したなかなか良い山行でした。
 本日は左フェースに向かいましたが、ダムの放流のため水量がめちゃめちゃ多く渡渉できませんでした。 (昨日も天気が良いのに誰も左岩稜に取付いていなかったのにはワケがあったのです。) そうこうするうちに雨が降りだし、撤収となりました。 ついでに、お世話になっているチロリアンを張り替えて来ました。
【山下】