3/4 21:47 谷川岳、一ノ沢右壁左方ルンゼの山下・津田は指導センター裏に到着しました。遅くなりご心配おかけしました。 【津田】 追記 3時40分に土合駅スタート。 駅にはドングリの永井さんがいて1・2の中間稜に行くと言っていたので、 左方ルンゼを抜けた後の東尾根までのトレースをお願いしました。 5時半に一ノ倉出合いに着いたらMSCがいて東尾根に入るとのことでした。 雪質はまあまあで、出合いには一ノ倉尾根から小規模の全層雪崩のデブりが出ていました。 一ノ沢は左岸支流から表層のデブりが出ていた(ここには朝一で小規模なブロックが落ちて来ました)他は安定していました。 東尾根には10人くらい入っているので、トレースはばっちりです。 左方ルンゼに入ると、津田の感想としては氷は少ないとのことですが、割としっかり凍り付いた雪があり、 登るのには差し支えありませんでした。 核心部の前の緩斜面は雪が腐り始めて雪崩そうだったので慎重に端を登り取りF5取り付きへ。 F5は津田が奮闘しましたが、チョックストーン下の氷はぐさぐさ、左壁の氷がベルグラで非常に難しい状態でした。 結局、荷揚げをすると言う事で空身になり突破しました。 続いて山下が荷揚げをしながら登ったのですが、チョックストンに引っ掛かっている木が邪魔して荷揚げは非常にハードでした。 3・4回も落ちたので、2回に分けて登った方が早かったかもしれません。 ここで2・3時間かかったため、1・2の中間稜に出たときには3時近かったです。 中間稜には期待したトレースはなく、フルラッセルで中間稜核心部の手前に着きましたが、 雪の状態は悪く明るいうちに山頂に抜ける可能性はありません。 さらに天気は下り坂だったので、この時点で東尾根は雲の中です。 吹雪の山頂に突っ込むか、下降するか? ロープは60m1本だったので、左方ルンゼ下降は上部が今一つです。 中間稜には60m下までブナの会が来ていたので、そちらに下ることにしました。 この頃から降雪がひどくなって、ガスも降りてきました。 クライムダウンと懸垂下降で中間稜末端にでたのは9時近かったです。 あとはひたすら歩いて指導センターへ。 3人パーティーだったブナの会はわれわれよりさらに2時間遅れだろうなあ。 【山下】 |