●1日目 9/17 12:49 朝(4時)から曇り空、今にも降り出しそうなので、しばらく東屋で待機。 少しの期待を込めて(せめて南稜か中央稜あたり)一ノ倉沢出合に向けスタートしたが、 舗装路で雨が降り出し、時より強くなった。 出合に到着すると、一ノ倉沢のあの豊富な水はほとんど涸れていた。 しばらくすると、下越田さんたちがやってきた。横須賀山岳会で慰霊祭を執り行うとのこと。 また、自分たちにも『中止しなさい』とアドバイスしていった。 雨がだんだん強くなるが、ヒョングリの滝まで偵察。 本チャンに近い状態で、ヒョングリ下の渡渉ではあっという間に増水してきて戻れないほど。 靴も気にしてられない。お助けも出して水の中に突っ込む。 これ以上は危険のため戻ることにした。 東屋駐車場では、湯檜曽川本谷に入ったパーティーも帰ってきました。 水も濁りだし、魚止めで敗退。 1泊2日で入るような大きな沢などは、危険でしょう。 取りあえず、連絡も取れる東屋駐車場をベースとしてます。 今後の天気に注意し活動します。 【上坂】 9/17 13:45 そうですか。悪いですか。とりあえず今藤沢を出発しました。変更等あればメールしてください。 【谷口】 ●2日目 9/18 7:17 本日は沢の日程にて行動します。袈裟丸沢・マチガ沢・白毛門沢です。 只今の天候は曇り。霧雨がありますが、先程はうっすらと青空も雲の隙間から覗きました。 【上坂】 9/18 18:45 白毛門沢、袈裟丸沢組はベースに戻っています。 マチガ沢組は残業中ですが無線で西黒尾根を下山中で無事を確認済みです。 本日は白毛門沢、袈裟丸沢とも清水峠まで晴れて気持ちの良い沢日和でした。 袈裟丸沢組は帰りに旧国道を通り、幽ノ沢・一ノ倉を視てきました。 夕方は一部ガスがあるものの国境稜線まで視界がありました。 南稜を下山したパーティーに話を聞いた所、登攀中はガスの中でずっと霧雨で帰りも乾かなかったとの由。 一ノ倉沢出合駐車場の水は湧いてました。 なお、明日は津田さんが仕事の都合で朝に下山します。 【宗像】 9/18 20:59 谷川集中の立石・宇高は無事に下山しました。2日間の日程を終え、一足先に横浜へ帰ります。 本日はマチガ沢東南稜でしたが、びしょびしょで非常に悪かったです。 【宇高】 9/18 22:21 谷川集中の後半組(山下・工藤・丸山・山本)は全員合流して土合駅を目指して出発しました。 高速道路の渋滞があるので、到着時間は未定です。 明日の行動ですが天気を見て、最終決定します。 【宇高】 ●3日目 9/19 05:53 朝早くに失礼します。 谷川集中(三日目)です。天候は晴れ。清水峠方面に雲が少し有りますが、大変良い天気です。 後発の山下組とはベースで合流しました。 本日は南稜とダイレクトカンテ・V字右(山下組)に出ます。 但しルートの最終判断は現地の状態を視てからとします。 【上坂】 9/19 14:13 幽ノ沢に入っております、山下・工藤・丸山・山本はまだ最終ピッチのチムニーです。 雨が降り始めました。 下山はヘッ電になりそうです。稜線に出たらまたメールします。 【山下】 9/19 20:32 各パーティーとも午後3時位から降り出した寒気を伴った強い雨で困っています。 谷口の南稜隊は下山途中だったので、ヒョングリの滝上で一ノ倉本流が渡れなくてビバーク中。 テールリッジから衝立沢を渡った後、急速な増水で戻ることも出来なくなっているので、 テールリッジ上でのビバークではありません。 上坂のダイレクトカンテ隊は8時の時点で衝立前々沢下降中。 衝立前々沢出会いの渡渉がネックかな。 山下の幽ノ沢隊は山下・工藤が4時半に芝倉新道の稜線にでましたが、 まてどくらせど丸山・山本組が上がって来ないので稜線登山道でビバーク中です。 丸山・山本は山本トップで最終ピッチを登っているのは視認しています。 丸山が疲れていたので上部草付き帯でビバーク中と思われます。 【山下】 9/19 20:32 丸山・山本組は17時半に電話があり石楠花尾根の途中でツェルトを張って風雨をやり過ごしている ということでした。動けるうちに堅炭尾根までは行くように言いましたがおそらく時間切れでビ バークしていると思われます。 【津田】 9/19 23:06 先ほど、上坂よりベースまで下山出来たと連絡がありました。 山下組は明日の4時半に行動する予定らしいです。 谷口組は徒渉が難しいようなので先に谷口組をサポートします。 私と宇高はこれからベースまで向かいます。 【井上(哲)】 ●4日目 9/20 04:38 朝早くからすみません。携帯が繋がるうちに連絡します。 先ほど、ベースに到着しました。 上坂・八十島と合流しています。 二人とも多少弱っていますが、元気です。食料、鍋、ガス、寝袋を渡しています。 これから井上・宇高は一ノ倉沢の出合に移動します。 雨は強くはありませんが、そこそこ降っています。 谷口組の下山サポートは、井上・宇高で行います。増水の状況によってサポートは判断します。 上坂・八十島はベースで待機になります。 ベースは携帯が繋がるので無線交信の情報は送ります。 【井上(哲)】 9/20 06:18 先ほど丸山・山本から電話がありました。 昨夜は最終電話地から動かず、これから堅炭尾根目指し行動するそうです。 山下組等いろいろ電話したのですが、皆通じないのでメーリングリストにての連絡です。 南稜組は自力で下山できそうですがサポート組も向かっています。 【津田】 9/20 07:45 鎌田・谷口・宗像は南稜より下山しました。 四ピッチ目で登攀を中止、撤退するもヒョングリ滝上を渡渉出来ず、 テールリッジ方面も衝立沢増水により戻れず、ビバークしました。 一夜明けて水量が落ちたので進行、崖上にて救援の井上・宇高組と合流しました。 ご心配をお掛けして申し訳ありません。 山下組は丸山組と合流し芝倉沢を下降中です。 井上・宇高組が車にて迎えに行きました。 【宗像】 9/20 12:48 山下組(山下・工藤・丸山・山本)、先ほど湯檜曽川本谷東屋駐車場に到着して合流しました。 疲れはあるようてすが、ケガなどもなく無事です。これで、全員無事に下山したことになります。 今回の谷川集中では、みなさんに大変なご心配とご足労をかけてしまい、誠に申し訳ありませんでした。 詳しくは例会にて、ご報告致します。 【上坂】 |