甲斐駒ヶ岳黄蓮谷右俣の山下・佐藤は下山しております。 坊主の滝は完全に凍結しておらず、右から巻きました。右俣に入るまでにベルクラで岩を叩いてしまい、 丸まったピックでの登攀になりました。 右俣は凍結しています。 低気圧の影響で雪が多く降っています。 右俣の店じまいも近いです。 【佐藤】 黄蓮谷右俣の結氷状況をお知らせします。 五合目からのアプローチを降りてすぐの「千丈の滝」はエメラルドグリーンの釜 に南アルプス天然水がとうとうと流れていました。流水の縁にほんの少しだけベ ルグラが出来ていました。(五丈沢の落ち口上部から巻きました。) 「坊主の滝」は少し厚めのベルグラで流水部分は氷の殻を被っており、穴から水 しぶきが出ていました。空身ならかなりデリケートな登攀で登れるかも知れませ ん。左俣もトレースがありました。日曜に途中で会った方は大滝は快適に登れま したと言っていました。(テントを背負ってのフル装備だったので右手直登ルートを登りましたが、結構 悪かったです。) この先は取りあえず氷っていました。 「奥千丈の滝」も何とか氷っていて登れました。ただし、氷は薄くて何度かバイ ルのピックは石をたたいていました。 中段テラス辺りまで登ったら、手頃な岩小屋があったので日曜はそこまでにして います。 月曜は高曇りからチラチラ雪が舞い始める中、上段の連瀑帯を快適に登りインゼ ルに出ました。 この辺りからラッセルとなりましたが、土・日にパーティーが入っておりそのト レースが残っていたので大分助かりました。 「奥の滝」はしっかり氷っており、快適に登れました。 この辺りで降雪が激しくなりラッセルも膝くらいになっています。 やっと飛び出した山頂直下は猛烈な風で早々に下山しました。下山途中に 五合目から見た篠沢七丈瀑は貧相な状態でした。 横手駒ヶ岳神社からの道の合流点(笹の平)あたりから下は雨で、夕方には結構な降りになり黄蓮谷上部の積雪はさらに多くなってい るものと思われます。 【山下】 |