北岳の山下・八十島無事下山しました。 昨日、五尾根支尾根から取り付き、Dガリー〜Dガリー奥壁(2P)〜四尾根、四尾根終了点でビバーク。 本日は中央稜を登りました。 フル装備に水四リットル、アブミやアイゼンなどのオプションを全て背負ってのDガリー奥壁はキツかったです。 四段ハングは、空身で八十島がリードさせてもらい、懸垂で降り、荷物を背負って再び登りました。 重みとの闘いでした。 中央稜は、岩が脆く、荷物も重く、1P目トラバースが嫌らしかったです。 ただ山頂に抜けるロケーションは気持ち良かったです。 今回、二日間ともフル装備登攀で、重みがキツかったですが、とても充実しました。 【八十島】 追記その1 Dガリー奥壁の四段ハング上のビレーポイントで、 ふと左を見ると30mほど先の五尾根にオレンジ色の物体がハイマツの陰に見えました。 テントが飛ばされた物の様にも見えましたが、何となく呼ばれたような感じで気になりました。 しかし時間が遅く、明るい内に終了点に着くため確認には行きませんでした。 昨日も草滑りの上部でヘリがホバリングしてけが人をピックアップしていましたが、 今日も昼頃からヘリが大樺沢上部でホバリングしていました。御池小屋まで下山したら、 正月に行方不明になっていた人の遺体がバットレスで見つかり回収しているとの事。 昨日のあれが…。だったようです。 追記その2 今朝八十島に「基本的には暗い内にヘッ電で出発し、明るくなったら取り付き、 8時頃には上に抜けていなければならないんだよ」と話していたら、 8時頃にクライマーが四尾根の懸垂ポイントに現れました。 山頂に抜けた後で聞いてみたらガイドの山田哲哉氏のグループで2時に御池を出発したとか。 うーん。さすが正しいクライマーの生活です。 【山下】 |