05年谷川岳集中登攀[一ノ倉沢][幽ノ沢][赤谷川]


2005年9月16日夜行〜19日

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★ 総勢14人による谷川岳集中登攀は長い歴史の蝸牛でもここ20年では無かったことです。(縦走を含めた集
 中登山ならありましたが…)
  新人も多く入り、活動が活発化しているのが実感できました。それと同時に指導体制・指導プログラムの不足
 も見えてきています。事故を起こしたらこんな盛り上がりはいっぺんで吹き飛んでしまいます。今いるリーダー
 クラスも若いわけではなく、立派な中高年。何とかこの盛り上がりの内に若者に技術と精神を伝えて行きたいと
 ころです。


   朝からピーカンの天気でムチャクチャ暑く、1リットル以上持ち上げた水があっという間に無くなりました。
  それでも、乾いた岩は最高!快適なクライミングが出来ました。初日は『一ノ倉沢』南陵/中央カンテです。


        
 ヒョングリの滝を高巻き、
下降点に向かいます。 
秋ならではの登攀開始。
 テールリッジをゾ
ロゾロと登って行
きます。    
 中央カンテの取付
でビレー体制に入
る津田です。  
        

        
 南陵を登るパー
ティーがよく見え、
コールを交わしな
がら登りました。
 3P目をフォローする鈴木。
いかにもカンテらしい高度感が
あり気持ちの良い所です。
 四畳半テラス下のピッチを
フォローする近藤。   


        
 核心部を抜けた後の
立った凹角をリードす
る鈴木。1手だけ悪い。
 終了点は烏帽子岩の
すぐ下だが、この上の
懸垂岩下のルンゼが…
 一ノ倉岳へ向かう途中の
五ルンゼの頭。途中の踏跡
も落ちてしまいボロボロ。



   2日目も朝からピーカンの天気。暑くなるのは必至なので水は2リットル持ち上げたました。
  この日行ったのは、混み合う一ノ倉を避けて『幽ノ沢』V字状岩壁右/中央ルンゼ/滝沢大滝。


        
 左俣カールボーデンで大滝組
と別れ、リッジを乗越して中央ル
ンゼへと向かいます。カールボ
ーデンの底はフライパンでした。
 中央ルンゼは岩も堅く
しっかりしていますが、
逆層で支点が少なく気
を遣います。上部へ行
くと傾斜もありオーバ
ーハングが威圧的。
 核心部の人工によるト
ラバース。たった3手。



   最終日は朝からドンヨリ。時々パラパラくる天気でした。若者はまだ登りたそうでしたが、さすが
  に年寄りには2日間のフル行動はこたえました。記念撮影をして撤退です。


     
    
('05-10/21 アップ)