4月26ヤ〜29日
北アルプス・槍ヶ岳北鎌尾根《常念岳 転進》

04/27 09:54
 デービッド・宗像は槍ヶ岳北鎌尾根に入るべく上高地迄来ました。 夜来の吹雪のため、横尾より先の涸沢・槍沢は雪崩の危険性で入山規制。 涸沢ヒュッテで新雪80cmとのこと。 明日の気温上昇も鑑み、状況好転の望み薄きにより、計画の中止を決定。
 以下の要領により転進とします。計画書は上高地で県警・遭対協に提出しました。 会に計画書を提出できず申し訳ありません。
●計画書概要
4/27 上高地〜小梨平
4/28 小梨平〜徳沢〜長塀山〜蝶ヶ岳
4/29 蝶ヶ岳〜常念岳(往復)〜上高地
 開山祭と右往左往する登山者に賑わう上高地ですが、 吾々は、いまだ降り止まぬ雪を肴に、古関さんらと宴会とします。
【宗像】

04/29 12:53
 ニーホフ・宗像は槍ヶ岳北鎌尾根から転進の蝶ヶ岳・常念岳より下山しました。
 天候に恵まれ、敗退した横尾尾根や北鎌尾根もよく見え、 穂高の展望台の真価を発揮した物足りなくも恨めしく、ある意味不愉快なルートでした(笑)
●降雪翌日の日曜の状況
 下宮川谷に真新しいラッセル跡有り。雪崩箇所あり。 右股上部広い雪面は降雪中のものと思われる点雪崩がちらほら。 午前九時頃に下又白谷方面にニーホフが爆音と雪煙を確認。 涸沢や槍沢では雪崩は見受けず。小豆沢に登山者なし。 槍沢上部は蟻の行列。よく見ると槍の肩からそれを縫う様にスキーの滑走痕があり。 多様で多数の人の入るルートの恐ろしさを感じる。 蝶の稜線の状況から察するに、天気が良かった分、夜間の冷え込みで締まったのかもしれない。
●月曜の状況
 下宮川谷の右股、長七手前の広い雪面の大きな雪崩跡。 雪の落ちた跡はクラストしている様でアイゼンで歩き易いか。 その外、最後の登りの辺りも上部よりデブリ多数。 左股は昨日になかった露岩が広範囲に多数。 おそらくは落石ではなく、底まで落ちたか。 陽当たりの良い2263峰斜面などはそもそも雪がまるでなく、元々さして積もっていなかったものと考える。 大概には落ちた様だが、まだの場所があるので、今日も暖かく陽当たりが良いので、もっと落ちて欲しい。 岳沢方面は、扇沢コブ沢天狗沢は落ちている。河童橋正面の岳沢最下部は非常に広範囲に雪がなく氷が見える。
●常念ルート
 徳沢から常念まではトレースががっかりする位に、ばっちりあり。 徳沢からの取付きは雪が少ない分、凍って居る。 常念の登りは殆どただの岩稜歩き。両日、登りも下りもアイゼン・ピッケルは出さず。
【宗像】