2月4〜12日
北アルプス・中崎尾根〜槍ヶ岳西稜〜滝谷

2/12 18:45
高柳・他1は只今滝谷から下山いたしました。 詳しい内容はまた連絡いたします。
【高柳】

2/12 18:45
下山報告の追記です。

02/04(1日目) 雨   槍平まで。結構な雨でびしょ濡れ。
02/05(2日目) 晴天  槍平にて乾かし大会。
02/06(3日目) 雲り  視界不良、強風。肩の小屋へ。
02/07(4日目) 暴風雪 小屋からでれず停滞。
02/08(5日目) 暴風  小屋からでれず停滞。
02/09(6日目) 強風  朝は強風でダメでしたが、昼前から風が少し弱まり、10:30から槍ヶ岳西稜の核心である小槍のみ登攀。 天気も晴れ最高のクライミングを極上のロケーションで楽しむ。M5+、5.9のセクションは抜群に楽しい。 一般道に戻り日暮れ前に槍ヶ岳頂上。
02/10(7日目) 暴風雪 小屋から動けず停滞。
02/11(8日目) 風雪  6時スタートが、風、雪、視界不良の為少し歩いてすぐ小屋に戻る。停滞。
02/12(9日目) 晴強風 1時起床4時発 風は前日と変わらなかったが快晴で視界は最高だし雪も無い。 キレットも快適、北穂まではクライムダウンに2回ほどロープを出したが10時頃には到着。 前日までの打ち合わせではクラック尾根をやりそのまま奥穂高まで行く予定でしたが、 後々天気が荒れたならば下山日にも間に合わず、食糧もつきそうなので (奥穂高にはデポが大量にあるとの事)ここまでとし、この時は既に曇っていた日の当たっていない冷えた滝谷を降下。 途中、目の前から他1が消える。私の視界も暗闇になる。 シュルンドを踏み抜き他1は暗闇の中に雪と共に落ちる。私も1m程落ちましたが這い出て救出。 滝谷の割と上部でした。以降はコンテで降下。下山。

 正直ここまで同一ヶ所で停滞するとは思いませんでした。 好天もなかなか訪れませんでしたが、槍西稜核心5p、北穂まで行けたのは良かったです。 停滞用の娯楽は必須でした。アルファ米も150gは必須で、多少重くてもしっかり食べるのが長期の秘訣でした。(今回はあまり動いてませんが…) ただ、歩きがメインの日なら行動食はもっと追加で良かったです。その代わり登攀日は減らすなどの工夫をしてですが…。 後、BDのスティンガーは稜線、岩稜歩きでは最悪でした。下歯のイボはかなり危険でした。引っかかりまくります。 あとステンレス歯の削れが尋常じゃなく早く、半シーズンの使用が限界でした。 アックスはノミック、クォーク各1セットで登攀で難しいセクションはトップノミック、稜線はクォークを1人一本でした。 顔面にテーピングは目出し帽と組み合わせるとやはり最強でした。
 穂高継続は基本的に小屋の使用が出来てかなり助かりました。 小屋使用限定は正直無理だと思います。 予定していた肩の小屋、クラック尾根経由奥穂高も快晴かつ深夜に出れば時間、体力共に可能ですが、 プランとしては基本各避難小屋に宿泊(南岳以外)して前進するのがベターだと思いました。 ただ好天時はたとえ長時間行動になろうとも前進出来るだけするなどの柔軟なプラン変更も必要と感じました。 天気も稜線歩きは風の少ない時以外はかなり危険かと思われます。 今回の槍から北穂までは食糧もかなり減っていてスピーディーかつ安心して前進出来ましたが、 荷物が重い状態であればちょっとした風でやられかねないのでロープは積極利用が良いでしょう。
 登攀系もやりながらですがラッセルや雪稜などもっと山力を付けまた挑戦し、更に奥深い山に入りたいと感じました。 ゲレンデのみで遊ぶだけでは得られない貴重な経験が出来ました。もっとも今回は停滞ばかりでしたが…。
【高柳】